【クラス1 初優勝】RCS#12川島町役場前クリテリウム

どうも。Fuminです。

先週末に開催されたRCS第12戦 川島町役場前クリテリウムのクラス1にて優勝することができました!!
既にツイッター等でご存知の方も多いと思うので敢えて結果から。

ゴール。 Photo:立教スポーツ編集部
以下レースレポートをどうぞ。

レース前のあれこれ

前日はZwiftの8wk Race Day PrepのPre-Race day spinで調整。このメニューは結構お気に入りでして、レース直前の調整でよく取り入れてます。
Pre-Race Day Spin
TSBは-0.7。数値的にはいい感じですが、レース前々日に不慮のオフを作ってしまったのが痛かった。


機材面では新しくROLLINGSTONEのカーボンハンドルを導入しました。此奴に関しては後ほどどこかにレビューを上げたいと思います。結構いいっすよコイツ。
ROLLINGSTONEのカーボンハンドル
リンク:ROLLINGSTONE Aero Integrated Carbon Road Stem Handlebar


ホイールはとりあえずBORAで。埼玉の冬は爆風がデフォなので保険でニュートロンも準備。
当日は待機中にスタンドにかけたチャリがめちゃくちゃ煽られているのをみて若干チキりましたが、そこら辺走ってみた結果イケると判断してBORAを選択。

レースレポ

昨年の川島や1月の川島とはコースが変わり、2kmの長方形を周るシンプルなコース設定に。例に漏れず爆風でテンションが上がる。恐らく風速は10mほど。ホームストレートが向かい風な左回りのコースである。

実走とローラー両方で30分ほどアップをしてスタート地点へ。

1周目 Photo:ゆういちさん
リアルスタート直後から積極的にペースメイキング。常に4-5番手より前でローテに加わりながら展開していく。逃げる予定だったし、この風なら逃げが決まらずとも前で展開してる方が絶対良いとの判断。

細かいジャブを打っていると、3周目あたりで4名の逃げを形成することに成功。後ろも崩壊気味だったので焦らず回してマージンを広げていきたいなと。出来ればこれが勝ち逃げになって欲しかった。
Photo:美紅さん

しかしローテがうまく回らず、最大でも10秒程度のマージンしか稼ぐことが出来なかった。後ろもガッツリ追っており、周回を重ねるにつれてタイムギャップが詰まってきていたのでこの逃げはダメだわと判断。

6-7周目あたりはもう吸収待ちのつもりで楽に回して合流。8周目(多分)に集団は一つに。


吸収された後もチョロチョロと一人で2-3回飛び出してみる。緩んだタイミングで楽して抜け出せないかなぁと。最大で半周くらい単独で逃げたけど、まあ決まるわけもなく吸収。適当な逃げじゃ決まらない。
ちょい逃げ。世間では無駄脚ともいう。 Photo:立教スポーツ編集部
そして最終周回へ。向かい風のホームストレートでアタックが入る。勿論全員が反応。先頭が踏みやめたので一気に牽制ムードに。このムードが切り替わった瞬間に後方からカウンターアタック敢行。

自分が勝つならこのタイミングしかないと思った。ほぼ反射的に仕掛けてた。今までの自分じゃ絶対に躊躇ってたと思う。アタックが決まるタイミングはわかってるのに身体が付いてこないパターンが殆どだったから。
最終ラップ 1コーナーにて Photo:立教スポーツ編集部
横風区間は風下ビタビタで、9割5分くらいの感覚で踏んでいく。後ろは誰も来ていない。独走に持ち込むことに成功。


2コーナーで「5秒差!!!!」のコール。立哨員を務めていた中高チャリ部時代の顧問の先生が叫んでくれていた。

5秒…とても微妙な差である。半周でついたなら半周でひっくり返される可能性は十分にある。追い風区間を抜け、再度横風の吹き荒れるストレートへ。何度も後ろを確認するが追ってきてるのか牽制入ってるのかがもうわからない。


最終コーナーを単独で立ち上がる。ここからは全開。ゴールスプリントに入った選手たちが後ろから猛追してきてる。

ラスト50mで後ろを振り返る、まだ来てない…!ここで勝ちを確信し、ガッツポーズでフィニッシュ!
人生で一番憧れてた逃げ切りの構図 Photo:立教スポーツ編集部
ゴールでガッツポーズするのも2年ぶりだ…。


正直いって最後は「マジで俺が勝っちゃうのか??」っていう感情の方が強かった。独りで逃げている時の現実感の無さといったらもうなんと形容していいかわからない。

レース後。 Photo:立教スポーツ編集部
大喜びで駆けつけてくれるチームメイト達、チームの垣根を超えて応援してくれる色々な大学の皆さん、そして中高6年間の恩師、沢山の人に囲まれて今自分が本当に良い環境にいるんだなってことを改めて実感しました。

だからこそ、この環境に対して自分が出来ることはなんでもしたいなと。


おまけ

ここからは本編と関係ないです。でももしかしたら本当の本編はこっちかもしれません。


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レース前に感じる不安は色々ある。不安の中でも特に私を苦しめてきたのが"今までの自分に負けるんじゃないか"というモノ。自分の今までの中途半端に良い実績に囚われて、今までの自分以下になるのが怖くて、何度守りに走っただろうか。外すことはないが勝つことも絶対に無いゴールスプリントを選び、とりあえず安心するだけのレースを何度しただろうか。


効率的な走りを求めるならば必然的に守り主体の走りになってくる。今までずっとそうしてきたし、レース中はそれで構わないと今でも思っている。でも勝負を決める一瞬だけは別。全てを捨てるつもりでかからなきゃいけない。実に合理的なリスク回避第一の走りから、一発の可能性のために今まで積み上げたものを犠牲にするような超攻撃的な走りへと瞬間的に思考を切り替えなければ勝機は転がり込んで来ない。

今回はこの切り替えがたまたま上手くハマったという話。


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自分が3年の終わりで一つ殻を破ることが出来た裏には、やはりインカレオムニの逃げがある。あの成功体験があるからこそ、自分の長所を活かすための攻撃的な選択肢を取れるようになった。これだけは間違いない。
この成長を自信の一言で片付けることも出来るけど、それでは次に崩れた時にどうしたらいいかわからなくなってしまう。だから調子の良い時こそ、自分が強者たる所以を理解しておく必要がある。


今回は1月の川島クリテでのクラス1 2位よりも悪い結果になることへの恐怖を捨てることが出来た。この一歩はデカい。
大事なのはこれを人生で後1回しかないインカレや全日本学生選手権で出来るかどうか。こんなことを書いてはいけないかもしれないが、やっぱりRCSの数戦と全日本クラスの大会じゃ懸けてるモノが全然違う。今回は気楽なレースだったからこそ攻め続けることが出来たといっても間違いではない。


自分の今の実績なんて全国の表彰台からみたら大したことはない。今より上の世界に、表彰台に上りたいのなら、インカレ入賞という今の自信の根幹にあるものを捨てなきゃいけないんだろうなと。表彰台を目指すということは、入賞の可能性を捨てることでもあるのかもしれない。




「身を捨ててこそ浮かぶ瀬もあれ」




あと7ヵ月で答えは出る。

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