今日は久しぶりに新しい機材のお話です! 既に先日のTRS第5戦でお披露目をしておりますが、この度新車を導入いたしました。
その名も――――――
「WIAWIS TXT REV9」!!
今日は新しい相棒についてのお話です。
選ばれたのは、REV9でした。
ピストのフレームを新調するにあたって色々と候補が出たわけですが…まあ決めるのに時間がかかりました。他の候補を外した理由を書き始めると鬼のように長くなってしまうので、今回はWIAWIS TXT REV9を選択した理由だけ書いていこうと思います。①カッコいい
言わずもがな。
国内在庫の関係でBLK/GOLDを選択したのですが、結果としては大成功&大満足でした。しつこさの無い金色でマジでカッコいいです。
クリアー塗装から見えるカーボン地がとても綺麗なのもポイント。
②ピストのラインナップの豊富さ
WIAWISは2019年1月現在、5種類ものピストフレームを世の中に出しております(モデル内剛性違いを含めると6種類)。ここまでトラック競技に力を入れているメーカーが他にあったでしょうか?
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ピストのラインナップ一覧 |
現在、中距離向けが3種類、短距離向けが2種類販売されております。
国内公式サイト:http://www.hasco.co.jp/wiawis/
③アーチェリー並びに自転車競技での実績
WIAWIS(WIN&WIN)は元々、アーチェリーで名を馳せていたブランドです。2012年のロンドンオリンピックでは出場した選手の半数以上がWIN&WINの弓(正式名称がわからん)を使用していたそうです。
2014年から参入した自転車事業においては、わずか2年後のジュニア世界選手権トラックでの銅メダル獲得やアジア選手権での10個の金メダルを獲得。更にはBMXで世界チャンピオンも獲得しております。
これらの情報がWIAWISを選ぶ時の後押しになってくれました。
参考文献:위아위스 3년! Made in Korea는 지금 어디
https://www.bikewhat.com/index.php?listStyle=viewer&document_srl=22990482&mid=News
上記文献にはWIAWISのカーボンに関する技術的な話も少し載っているので是非どうぞ!
④ジオメトリー
これはWIAWISの中でもTXT REV9に決めた理由なのですが、実はジオメトリーがCervelo T4と酷似しています。Sサイズと51サイズを比較して頂ければ一目瞭然かなと。
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WIAWIS TXT REV9のジオメトリー |
本当はT4買おうとしていたけど、色々あって手に入らなかったってことも少しありますが…笑
インプレ
前置きフレームに対して絶対的な評価を下すのはかなり難しいので、今まで乗っていたアンカーTR9やPHM9M・その他ロード達との相対比較的なニュアンスを含んでいます。
そして私の主観と理論によって構成されています。フレーム対する私なりの考え方を語り始めると何文字行くかわからないのでこちらも割愛させて頂きます。予めご了承ください。
ちなみにピスト遍歴としましては、
ANCHOR PHM7
ANCHOR PHM9M
ANCHOR TR9
ってな具合です。TR9以外は高校の部の物です。PHM7は年式違い(色だけなのか中身が違うのかわからない)でいくつか乗ってます。
評価
(いつも通り、語りだすと文体が変わります。)
結論から書くと、98点。残りの2点はこの世界にもっと凄いフレームがあるかもしれないという可能性。
クイックなハンドル周りに最初は戸惑ったが、これはハンドル周りとフォークで合わせて500g近く軽くなった反動に過ぎなかった。数分乗ってちょっともがけば直ぐ慣れる。驚くほど軽いのに剛性不足は全く感じず、高いGのかかるベロドのコーナーでも思い通りのラインをトレースすることが出来た。
ピストとしては長めのフロントセンターと少し寝ているヘッドによって直進安定性が担保されているのだろう。比較的ロードと近いジオメトリーであるため、安定感も素晴らしい。「物理的な軽さと高い剛性による機動力」と「安定性重視のジオメトリー」が互いの弱点を打ち消しあっているような印象を受けた。
中距離向けのTXTと比べ、機動力の高そうな攻めたジオメトリーになっている短距離用の"SD"にも乗ってみて違いを体験してみたいところ。
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WIAWIS TXT REV9。いいよマジで。 |
踏めば素直に応えてくれる素晴らしい反応性。それでいて硬すぎて引っかかるような感触は皆無。超高剛性なわけでも、しなりと伸びに全振りしているわけでもなく、おいしいポイントを抑えている。最大出力が1500wを優に越える短距離選手には少しもの足りないだろうが、中距離選手にとっては最適な剛性感である。
スムースな巡行にもバッチリ対応する懐の広さを持っているのにも関わらず、ダッシュ時に引きずるorもつれるような感触がしないのは、フレーム全体が一つの構造体として同じしなり方をしているところに因るのではと考えられる。
気持ちのよい巡行を見せる伸びやかなフレームの場合、各チューブの剛性があまりにも違ったりトータルでのしなりが考えられていなかったりすると、超高出力で踏んだときについてこないように感じるが……こいつは大丈夫。
※応力解析をしているわけではないので完全に主観と感覚です。しなり…というか捻じれ剛性の物理的な方向ごとの強さにもよるんだろうなあ。
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美しい。 |
これが絶対的に正しい剛性感であるのかどうかは不明だが、ANCHOR TR9といい意味で剛性の方向性は近いなとも感じた。REV9の方が弾性とそれによる軽快感は高いものの、進め方はTR9と近い部分がある。
読み返していて自分褒めすぎじゃん?とも感じたが、それくらい気に入ったから仕方ない。WIAWISマジですごい。
チェーン引きやシートポストのクランプといった細かい部分もしっかりしている。特にチェーン引きは絶対的な位置を記録しておけるのでかなり使い勝手が良い。
一つ懸念点をあげるとするならばシートポストのヤグラの角度調整の自由度について。
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シートポスト。 |
前上がりなセッティングが好きな方やレール角に特徴のあるサドルを使っている方は確認しておいた方が良いかなと。私は両方に当てはまるため、現在サドルを変えようか検討中。ただ、前下がりの状態でもTRS#5でそこそこの走りが出来てしまったので悩みどころである。
最後に
予想を遥かに超えた良いフレームでした。T4とかからの乗り換えだとまた印象が変わった可能性はありますが、少なくとも私が乗って来たフレームの中では一番です。ここまでしっくり来るフレームは中々ないので、機会があればグレード違いのピストやロードにも乗ってみたいですね。CUL7は群馬グリフィンが使用するそうなのでそちらも注目です。
ピストも毎年のようにブラッシュアップされているので目が離せません。WIAWIS、侮れないですよ。マジで。
2019年は最高の武器と共に更なる高みを目指していきます。
ではまた!
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