インカレが終わって1週間、やっとこさオフなり帰省なりに入る時期ではありますが皆さんいかがお過ごしでしょうか。私は少し前から触れていた通り、全日本選手権トラックの方に出場してきました。今日はそのレポートになります。
夏休みの延長戦に付き合ってくださったサポートのお二方にはこの場にて再度御礼申し上げます。本当にありがとう!
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初陣となったポイント予選 スタート前 Photo:岡元さん |
Day-1
ポイントは午後からでしたが周回には入っておきたい派なので朝から出陣。前日練ではまだちょっとしっくり来ていなかった体の感触も当日はバッチリでした。ポイントレース 予選
1組目 3位 12p 決勝進出初日はポイントレースの予選に出場しました。各組13名出走で、上位10名が決勝へ。
4回しかポイント周回が無いのとゴールが倍点なことを鑑みて、序盤でワンアクション起こしていこうってなスタンスでスタート。
1回目のポイントは100%取れないのでパス。ポイント周回後も飛び出しを狙ってかハイペースで推移していたのですが、その中の緩んだタイミングでスルスルっと抜け出す形に。迷わず踏み直してアタックを仕掛け、3名での逃げを形成することに成功。
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3名での逃げ Photo:岡元さん |
自分が弱い選手だからこそ作れた逃げだったなぁと。レース前にナショナルレベルの選手達の姿を見ただけで圧倒されかけていたこと考えると、そんな中で強気にいって展開を作れたのは結構な収穫。
Day-2
腹が減り過ぎて寝れなくなるというアホプレイをかました結果、若干寝不足気味。周回後にちょっと仮眠をとった。インフィールドでの睡眠なら任せろ。ポイントレース 決勝
14位 1p地獄もいいところ。間違いなく今まで走ってきた中で一番速いレースでした。
このレベルのレースで自分から動くことが得策ではないのは百も承知だったので、序盤から徹底して脚を溜めにいくことに。後半で動けそうだったらちょっと動こう位の感覚。
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ヘルメットは勿論MANTA! Photo:さやさん |
正直覚悟はしていたけど行く行かないの次元じゃなかった。付いていくだけでW'balがガンガン下がっていくのがわかる。
でも諦めるのだけは絶対違うと言い聞かせて耐え続けた。
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千切れそう千切れそう千切れそう Photo:さやさん |
…とかなんとか言ってるけど、実際のところ完走出来ただけで結構満足だったり。とにかく気持ちが切れなくて良かった。
スクラッチ 決勝
8位 入賞?ポイントから1時間そこそこのレストを挟んでスクラッチへ。来年は本命種目だけにしておこう…とかうだうだ考えながら待機。
最大の目標はラップを取っての表彰台。それも脚だけじゃ絶対に成立しないので、ヌルヌルっと抜け出して泳がされたところから思いっきり仕掛けようかなとか考えてました。
意外にも落ち着いた展開でスタート。自分が逃げを決めるにはアタック合戦の混沌の隙を突くしかないので、まずは逃げの風潮を作るべく単独でアタック。
まあそんな適当なアタックは決まるはずもなく一瞬で吸収。その後、他の選手の逃げのカウンターで再度アタックを敢行し2名の逃げを形成することに成功。(鬼のような体言止め)
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中盤での逃げ Photo:さやさん |
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シクったところ Photo:さやさん |
こうなってしまっては逃げる意味はもうないので潔く割り切って大人しく集団に戻りました。ここでゴールスプリント狙いに切り替え。
2名が飛び出した形でラスト1kmへ。まだローテは回るだろうしインの方が強いから…と後ろに戻ったのが失敗その2だったかも。予想に反してラスト3周からゴールスプリントが掛かってしまったので、後方からの展開に。
最後は降ってきた選手達を死に物狂いで捲ってゴール。なんとか8位に食い込むことが出来ました。
インカレのオムニアムに続いて2度目の全国一桁を獲得…!自分でもちょっとびっくり。
思うところ色々
初めての全日本選手権はスクラッチで8位、ポイントで14位という結果になりました。冷静に考えて全日本で一桁に食い込めるなんて考えてもみなかったです。勿論、そういう世界で一旗揚げることを夢見てここまでやってきたのは間違いないですが、現実的なもう一人の自分は……。インカレトラック後はここまでの9年分の理想にやっと手が届いた達成感が強く、もうこれで自転車は満足かな…と感じていました。
ただ、このまま自分の情熱を失ってしまうのかなと寂しさもあり…。
そんなメンタルで走ってしまったインカレロードはボロボロ。中途半端なままで走るのは自分が求めてたいたものでは無かった。結果を出して満足はしたかったけど、そこから堕ちていきたかったわけではない。
とりあえず全日本だけは100%の気持ちを入れて走ってみようと。そんなこんなで臨んだわけです。
今は自分の走りを見て誰かが喜んでくれるのがとても嬉しいです。もうこれしかないけど、これが今の高モチベの根幹。
決してトップを飾れるような華々しい実力の選手ではないけど、それでも自分の走りを、結果を、本気で見てくれる人々に支えて貰えているってのは本当にありがたいことだし、かけがえのないものだなと。
この夏を機にモチベの拠り所が代わったのは間違いないです。現実の壁がデカ過ぎて、次のステップを理想に据えて走り続けることはもう出来ないけど…自分に少しでも期待してくれている人の気持ちに応えたいっていうのなら熱いものが自分の中にある。
ここからの1年は、ここまでの9年と全く異なるモノになると思います。結果としては恐らく今年がピークでしょう。現実と理想の擦り合わせはここで終わり。
とにもかくにもまだまだ自転車と共に生きていきますので、これからも私のことをよろしくお願いいたします。
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