インカレ2018 ~トラック編~

どうも。Fuminです。
やっと2018年のインカレトラックが終わりました(まだロードは残っていますが)。今はロードへの調整……の前にゼミの課題に追われております。トラックに全てを賭けるという名目で逃げていたので仕方がないところです。

さて、今回はタイトルにもある通りインカレトラックのレースレポートになります。何かカッコいいタイトルをつけたかったのですが、小一時間悩んだ結果、結局なんの捻りもないものになってしまいました。まあ内容勝負ということで!

一生忘れることはないであろう瞬間 Photo:鳩侍

Day - 1

8月17日。3回目のインカレが開幕。
初日は団体追い抜きの予選とオムニアムの予選に出場しました。目標は先日の記事の通り、学内記録の更新とオムニアムでの入賞。

団体追い抜き

4分33秒014 13位

序盤は予定より少し速いペースでの周回に。まあでも脚は十分に回っていたのでむしろ良かったのかなと。後半になるとラップを落とす場面も出てしまいましたが、3人になるタイミングなどを含めて全てが予定内想定内で収束してくれたので無問題。+αの目標であった30秒切りは達成することが出来なかったものの、一番のターゲットであった学内記録の更新には手が届いたので及第点ってことにします。

私的なことを述べるなら、1年2年と戦犯になっていた団抜きでやっと形を残すことが出来たのでもうそれだけで一安心です。
団抜き Photo:鳩侍
振り返ってみると、上位9校が20秒切りを果たすという超ハイレベルな戦いに。我々のタイムが個抜き入賞のタイムと同等と考えると辛い部分もありますが、崩壊に対するマージンを確保した上で、学内記録を塗り替えるという目標を達成することは出来たので良かったのかなと。

ここ1年の団抜きの組み立てに際して堅実第一な方向でイニシアチブをとっていたのは私なので、良い意味でも悪い意味でもその結果がタイムに表れてしまったかなぁ…と半分後悔。
後輩達には個抜きのエースを中心に面白い選手が揃っているので、タイムに対するアプローチを含めて最適解を導き出して欲しいかなと思います。面子の感じからしてチームスプリントにシフトしてみても面白いかなと思うけど笑

オムニアム予選

4位 7p 決勝進出

団抜き予選から約7時間のインターバルを挟んでオムニの予選へ。いつものごとくバンクで爆睡してました。
レースは15km60周回、6回のポイントで行われました。メンバー的には下手をこかなきゃ大丈夫だろうということでスタートへ。後にこの微妙な慢心に苦しめられたわけですが…。

早いうちに点をとって安全圏内に身を置こうと焦るあまり、1回目2回目のポイントで勝負にいくものの6着5着という一番取ってはいけない順位を連発。脚だけが無駄に削られていくのだけは避けなければならなかったので、3回目のポイントは見送って一旦冷静に。

4回目のポイントを前にして朝日の選手が1名先行。これは完全に見送られると思ったので単独で追走へ。無事に2着3pを獲得して集団へバック。あとは0pの順天と立命をマークするのみ。マークの流れで行けそうだったのでゴールスプリントにもちゃっかり参加して3着4pを追加。結果として7pの4位で決勝進出となりました。
追走開始! Photo:鳩侍
予選だからレースが落ち着いたタイミングで確実に取りに行けばよかったのに…とちょい反省。危うく緊張感に呑まれてまた判断を誤るところでした。無駄足自体良くないことではあるが、使ってしまった脚のことを冷静に切り捨てることが出来たのは成長とも言えるはず。

予選後は鬼の早さで撤収して吉野家へ。インカレ後の選手でごった返していた大仁のチェーン店を切り捨てて韮山の方の店にいったのもいい判断。笑


Day - 2

予選から一夜明けてオムニアムの決勝へ。朝一番のチームスプリントに出場したチームメイトの走りを見届けてからアップ開始。
周回練の時間が早すぎて寝不足だったので、チースプのスタート直前まで仮眠をとっていたのは内緒。

スクラッチ

6位 30p

総合得点を争うオムニの最初の種目でリスクを冒してまで勝ちに行く選手は少数だろうし、自分がそのリスクを冒して勝てる確率は限りなくゼロに近かったので初めからゴールスプリント一本勝負で。

現実味のない優勝狙いではなく、運と可能性を全部手繰り寄せた末の入賞狙いなので、細かい逃げも全てスルー。スプリントへ向けて逃げる選手を捕まえに加速していく集団の中で冷静に位置取りだけをこなしてラスト2周回へ。
全ての逃げを捕まえたタイミングで一瞬、集団のペースが緩む。その隙を突いてインから仕掛けた選手がいたので、迷わず全開で飛び込んでゴールスプリント開始。絶好の位置から捲りにいったのですが、脚が足りずに逆に捲られてしまい6着でゴール。

ゴールスプリント。Photo:マネさん
あの位置からもがいて6位ゴールか…と少し落ち込みましたが、自分と周りの脚の差を考えると理想的な展開且つ理論値ともいえるレベルの順位をゲット。予想外の好発進でいい波に乗ってオムニアムをスタートすることが出来ました。

テンポ

0p 15位 12p
総合10位 42p

かなり短いレストを挟んで2種目目のテンポレースへ。短い時間にも関わらず、細かい要求込みのギア交換をこなしてくださったサポートの皆さんありがとうございました。

序盤は強力な1名の逃げが出来てしまったので集団はお見合いに。ラップ成立後、堰を切ったようにポイント争いが激化。私はというと、差せそうな選手を見送ったら次の周で後ろから飛び出してきた選手に差されるというミスを犯してしまいました。
いやーーー Photo:マネさん
その後もうまく立て直すことが出来ず、0pでのゴールスプリント争いへ。ここでも思い通りに進められず後方でズブズブのままゴール…。

スクラッチで作った良い流れを明らかな判断ミスで壊すという大失態。幸いなことにまだ10位にはつけていたので、下克上が起きやすい次のエリミに賭けることに。

エリミネーション

15位 12p
総合14位 54p

普通に考えたら魑魅魍魎がパワーで点を奪いあうポイントレースで順位を上げることは不可能なので、このエリミが私にとっての勝負所になりました。総合で自分のちょい上に付けている選手をマークしながら進めていけばもう一度入賞圏内に戻れるかなと…。

ガン踏みローリング Photo:マネさん
ローリングから鬼速いのはもう経験済みだったのでしっかり対応。悪くない位置でレーススタート。最初の数回は上手いことこなしていけたのですが、一度ハスりにビビッて位置を下げたが最後。押し上げに対応しきれず僅か6人目で降ろされてしまいました…。

実質最後の希望が断たれたようなものだったので、レース後の絶望がヤバかったです。総合順位も14位に転落。結局こんなところで終わってしまうのか…などと後悔と諦めに襲われながらクールダウンへ…。

ポイントレース

???p ??位
総合???位

オムニアムの最終種目であるポイントレースは、エリミが終わった時点でのポイントを保持した状態でスタートとなります。つまり私は54pの14位スタートであり、入賞圏内の8位は既に74pを持った状態でレース開始です。

脚の差が一番如実に現れるのがポイントレースなので、正直言って逆転は絶望的。多分殆どの人がもう無理だと思っていたでしょうし、今だから言えることですが私自身もう入賞は有り得ないと諦めていました。暫定順位表が出たのが直前だったので、とりあえず自分のちょい上の選手とのポイント差だけ確認。

この時に主将が一言、「8位とは20点差だぞ」と。20点……ちょうどラップ1回でひっくり返る点差なんだよな…。先輩には「じゃあとりあえずラップしてきます」みたいな冗談を返してバンクへ。


序盤はかなり落ち着いた展開でスタート。上位選手は直前に終わったエリミでの疲労が残っているのかなと。私は中盤で一発賭けに出てみようと思っていたので、全力で脚を溜めながら待機。

3回目のポイント後にカウンターで行けそうだったので流れに乗って集団から先行。明治の選手と2名で飛び出すことに成功しました。
エスケープ開始 Photo:鳩侍
その後、明星の選手も合流し3名の逃げのまま4回目のポイント周回へ。協調体制を保ったまま流れで2着3pを獲得。

継続して逃げ続けていると大阪産業の選手がブリッジをしてきて4名に。その後ほどなくして明星の選手が離脱したため再び3名に。この3名での逃げが最強でした。気が付いたら集団との差が半周以上に広がっており、これは……?と。
3名での逃げ Photo:鳩侍
協調しながらポイントを重ねていき、おそらく7回目のポイントのあたりではもうラップが現実的な距離まで迫ることに成功。ですが、すぐにはラップをせず微妙な距離を保ちながらポイントを更に加算していかないかという提案があったので、私は迷わず賛成。

脚にはまだ余裕がありましたし、ラップ成功後に再度逆転されてしまう可能性が高かったのがその理由。勿論、ラップに成功出来なければそもそも入賞圏内に手が届かないというリスクも理解はしていましたが、その時の自分が恐ろしいくらい冷静だったのと今までで最高に脚が回っていたので迷いはありませんでした。

そのままポイントを更に重ねていき、9回目のポイント後に一気に追いついてラップ成功となりました。逃げていた時に獲得した18pに加えて、ラップポイントの20pを加算し、一気に7位へ圏内へジャンプアップ!

最後は集団内で無事にゴール。最終的に92pで総合7位となり、入賞することが出来ました!!!


絶対に無理だと思っていたポイントレースでまさかの逆転に成功してしまい、レースから2日経った今でも未だに実感が湧いていません。笑
逃げたメンバー、展開、全てが味方してくれました。もうなんと表現したら……。

レース前に自分自身ですら有り得ないと思っていた"逆転"という可能性をあえて口にしてくれた主将には本当に感謝しかありません。あれが無ければレース前から入賞という可能性を完全に手放すことになっていたと思います。

インカレを振り返って

「最後の最後で大成功のインカレにすることが出来て本当に良かった!」と最後の最後にアホみたいなことを言っていますが、本当にこれしかありません。

高校時代に目の前でインターハイでの入賞を逃した悔しさから始まった大学での競技生活でしたが、紆余曲折を経て劇的な形で綺麗にまとまってくれました。


自分に期待してくれている皆さんを決勝でガッカリさせてしまうことばかりだったので、最後に結果でお返しすることが出来て本当に良かったです。チームメイトがレース後に泣きながら喜んで迎えに来てくれるなんてなんと幸せなことか。


今まで私に関わってくださった皆さん、ありがとうございました。サポートしてくれたチームメイト、監督、OBの先輩、高校時代のチームメイト、両親に祖父母……感謝を伝えたい人が多すぎてもう書ききれません。皆さんのお陰で、間違いなく私の人生で一番最高の日を迎えることが出来ました。

これで引退というわけではありませんが、間違いなくここが自分の競技生活の中での一つの区切りにはなるのかなと思います。この後はインカレロードと全日本トラックの方に出場予定です。就活関連と並行しながら学連レースにも出来る限り参戦していく予定ですので、これからも引き続きよろしくお願いいたします。


過去一の長文を最後まで読んで頂きありがとうございました。

0 件のコメント :

コメントを投稿