実業団は今年から登録、5月に行われた鴨川クリテでデビューし惜しくも2位で昇格ならず。んで今回の石川ロードが実業団2戦目。苦手なロードですがE3の距離ならなんとかなるだろうと判断しエントリーしました。
出るからには優勝が目標。最低でもE2昇格は絶対条件。
当初の予定では6月に実験ラッシュを終えて大学がひと段落、そして練習強度を上げて、7/1の全日本学生・7/16の石川ロード・7/29の白馬クリテと突っ走って無双するつもりでした。
しかしフタを開けてみれば思ったように練習を積めず、全日本学生は何もできず予選落ち。さらには前期が終わりに差し掛かり、最終レポートやらなんやらを攻略していたら体調を崩す始末。結局ここ2週間で6日しか乗れず、CTLが50前半まで下がってしまってました。
3日前まで熱が下がらず、当日もずっと咳をしている状態。一緒に遠征していた皆さんに非常に申し訳無かったです…。
レース前の数日間はとにかく体調を戻すことを優先し、完全にOFFを取った。これは間違いじゃなかったと思う。
前日は家の近くまで迎えに来てもらい(本当に助かりました!)、午後に会場着。
コースを知らないので、友人に案内して貰いながら試走を行いました。コースマップを見ただけの段階ではゴール前まで4km程延々と上りなのかなぁと思っていたのですが、思っていたよりも緩斜面のアップダウンが混ざっており、結構パワーで押しきれそうなコースだなという印象。
ゴール前は2本目の長い上りさえ耐え切れればなんとかなるかなと。逆に上り切った後も2km位緩いアップダウンをこなしてから上りゴールスプリントなので、逃げるなら単独で飛び出して後ろが牽制入るのを期待するパターンが決まるかなぁ…と予想。複数人だったら集団が絶対追うだろうし、上りで飛び出しても緩斜面なら集団の方が絶対速いので基本ゴールスプリント狙いで行くことに。
それよりもコース中盤のヘアピンからいきなり上るとこから始まるアップダウン区間で如何に上手く立ち回るかが重要な気がした。
一緒に遠征していたお二方が石川経験者だったので、色々とアドバイスを受けてイメージは完成。あとはとにかく体調を少しでも良くすることに専念して就寝。
いよいよレース当日。友人の補給やら応援やらをしながらいそいそと準備。やはり実業団レースはちょっと勝手が違うので慣れないことばかり。
今回のレースは13.6kmのコースを3周回。
前回鴨川クリテに参加した時はコースがかなり狭かったのとスタートからペースを作りたかったのとで、アップを犠牲にしてでもスタート50分くらい前から招集場所に並んで先頭スタートを確保していたが、今回はほぼ最後尾スタート。出走が100人以上だったので、中途半端にアップを犠牲にして早く並んでも、先頭付近が確保出来ない可能性があったこと、そして逆に真ん中付近になってしまい落車のリスクが高まってしまうことを回避するための判断。
結局1周目の中盤には難なく先頭まで上がれたので位置取り問題は大成功だったかな。
並びながらE2のゴールを見送ってスタート待機。左側の方が楽よとアドバイスを受けていたのに流れで右端へ…(;・∀・) 予報通り雨がパラついたり止んだりを繰り返していたので嫌だなぁ…と。かなり気温が高かったのでボトル1本か2本かで迷った挙句ロングボトル1本を選択。
いつも通りの前後初代レーゼロ仕様で出陣!
14:00スタート。
スタート直後の上りコーナーの手前でいきなり落車発生。おぉおぉおお…と思いながら回避。減速して集団が少し割れかけたがまあ問題なく復帰。
実を言うとロードレースは去年の美麻ロードクラス3以来と、丸々一年ぶり。クリテとロードしか走っていなかったので100人だとかいう集団が久しぶりでちょい戸惑う。
ペースは速くないのでとにかく丁寧に丁寧に走っていく。でも体調不良と乗れてないのとで抑えても心拍数がガンガン上がってしまうのがヤバい。普通に最大心拍数の90%を越えてるけど主観的にはまだイケそうな気がするのがわからない。とりあえず前方で無理せずクリア。
んで2周目。散発的なアタックは掛かるも決定的な逃げが全く生まれない。どれくらい人減ったかなぁと思って人数数えてたら平気で5~60人は残ってて全力で真顔。
上り区間に入ってもペースが上がらないのでちょっと上げようと思って400w位でスルスルっと踏んで前でて引っ張っていったら後ろがお見合いしてしまい、結果としてアタックしたみたいな感じに。あーーーーーーーと思いながらもここで戻るのもアホクサいので自分のペースで踏んでいく。
すぐに後ろの集団が目視できないくらいのギャップを作れたのでこのままイケるんじゃね???単独逃げ切りはカッコよくね???と思い始める。
逃げてると沿道で観戦してる方々が応援してくれるので楽しい。思わず会釈してしまった。ヽ(=´▽`=) 独走のままコントロールラインを通過したので実況に名前を呼んで貰えて更に楽しい。
けどそんな時間も数キロで終了。300wちょいをキープしてるだけじゃ緩斜面で追いつかれちゃう。背中を捉えられてしまったので踏むのをやめ、下りで集団に合流。まだまだ結構残ってる。
単独逃げの瞬間。こんな素晴らしい写真を頂けるとは思ってもみなかったのでとても嬉しかった!
Photo by 岡元さん (12/9写真追加)
とりあえず休むかーと思い集団後方でヒラヒラ。そしたら文字通り雲行きが怪しくなってきた。降ってきたらダルいな…とかなんとか思ってたら考える間もなく降ってきた。THE突発的なゲリラ豪雨といった感じで前がほとんど見えない。そのまま一番長い下り区間に突入してしまったので集団が一直線というかもはや散り散りに。
集団後方にいた私は取り残されてしまった。自分自身、雨の下りが得意ではないので上手い事位置をあげることすら出来ない。
そして最後の上りへ。先頭集団は見えたが、もう何人逃げてるのかもわからなくて完全に集中力を切らしてしまった。とりあえず先頭集団に引っ付いてこなしていく。緩斜面に入ってしばらくしたところで前にいた選手がハスってバランス崩して思いっきり左へ。突っ込みはしなかったがビビッて緩めてしまった。まあでも落車していなかったみたいでよかった。
完全に気持ちが切れ、ふくらはぎもピクピク来ていたので追い込み切れずにゴール。16位。
結局逃げていた選手は全てつかまり、集団でのゴールスプリントだったみたい。
逃げた後に気緩めて後ろ下がったのが判断ミスかなぁ…と思うが、雨が降ってこなければ位置を戻せる確信はあったのでなんとも言えない。ラストで巻き込まれかけたのは、後ろにいた自分が100%悪い。最終周回のキツい上りをクリアした後に、心拍数を170まで下げれたのに気持ちが続かなかったあたり失望というかなんだろう。
兎にも角にも体調を整えきれず、練習も積めていなかったのでその時点で負けと言えば負け。しかし、だからと言って「次は体調を崩さないようにします」というのも何か違う気がする。わざわざ悪いことをしている訳でもないしもう何とも…。出来ることと言ったら試験勉強やら課題やらをサッとやって睡眠時間を確保することかなとは感じる。
でも勝てなくても楽しいのがこの競技。しょぼい逃げだったけれども、あの逃げ良かったねとレース後に知らない方から声をかけて頂いたり、このレースで初めましてだった方とレース後にしゃべったりとなんだか楽しい。競技でやっているからには勿論勝ちたいし上に上がりたいという気持ちはとても強いが、それ以上にただただレース走ってる時間が好きなのかもしれんなと。30歳40歳になってもレースに出続けてるような気がする。
車での移動からレースのサポートに宿の諸々などを助けてくださった、FくんとSくん、そしてFくんのお父様、本当にありがとうございました。とても楽しい2日間でした!